今回のインタビューは、サイボウズのメインプロダクトの一つであるサイボウズOfficeや、サイボウズLiveのプロダクトマネージャーを担当する河合さん。「小1の壁」に直面した、河合さん発案の子連れ出勤の記事が拡散されていたのは記憶に新しいです。
後半、ウルっときてしまった、河合さん等身大のインタビューです!
プロフィール
・氏名:河合 真知子
・会社名:サイボウズ株式会社
・役職名:プロダクトマネージャー
・職種:製品企画、開発
・簡単な経歴:早稲田大学大学院卒業後に新卒1期生として入社。販促、営業を経てプロダクトマネージャーとなる。
・居住地:神奈川県川崎市
・ご自身の年齢 :35歳(1979年生まれ)
・お子様の年齢 :7歳(2007年生まれ)
・ワークスタイル:フルタイム
現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。
中小企業向けのグループウェア「サイボウズ Office」
http://products.cybozu.co.jp/office/
無料のクラウド型コラボレーションツール「サイボウズ Live」
https://live.cybozu.co.jp/
などの、プロダクトマネージャーをしています。
製品の企画~リリースまでの全般をまとめる役割です。
サイボウズ Office では、半年ごとに大きめのリリースを行っています。
10月にもちょうど新バージョンのリリースをしました。
サイボウズ Liveはついにユーザーが記念すべき100万ユーザーを突破しました!
https://www.cybozu.com/jp/live/1million.html
(パワーママプロジェクトでもcybozuliveを利用しています!by椿)
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:40 起床
7:00 息子起床
7:40 小学校へ登校。駅と逆方向の小学校に途中まで送っていってから出社
9:00~18:00 会社で仕事
19:15 実家にお迎え
19:30 帰宅、夕食
21:30 息子就寝(毎晩寝かしつけ)
22:00 残った家事や仕事
24:30 就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
自分のペースだけでは仕事ができなくなったこと。
以前は、定時後も残業できたり自分の時間を全部好きなように使えましたが
子供ができるとかなり時間や自由に制限ができるというのが本当に大きな変化だと思いました。
それだけに9~18時に集中したり、会社でしかできない仕事を優先順位つけてするようになりました。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
育児では「いつもお仕事してくれてありがとう」と言われたときは泣きそうになりました。
いつも一緒にいられない分、有休で平日にずっと一緒にいるなどの何てことないことで
子供にすごく喜んでもらえるので得だなって思います。
仕事で落ち込むときでも子供といることで、癒されることが多いのもワーママの特権だと思います。
仕事では復帰後に念願だった部署への異動ができて、仕事へのやりがいは
ますます増えたので、出産を機に退職しないでよかったなと思います。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?
特に2,3歳のころは時間の制約やどうしても子供の病気で会議ができない、など
ということがありました。
小さいうちから一緒にいる時間が短かったりで満足に育児ができていないと思ったり
仕事でもできていないことのほうに目がいってしまい
どっちも中途半端で十分にできてないと感じて、凹むことが時々あります。
それをどうやって解決していますか?
私の場合は、実家に協力を得られるように近くに住むようにしていたので
預かってもらって、短時間だけ会社にいくことをしたり
在宅勤務できる制度が会社にあるため、在宅勤務で仕事する時間を確保したり
していました。
よく自己嫌悪のようになっていた時期もありましたが
できないことはできない、できることを精いっぱいできるようにしようという考え方に変えて、行動するようにしています。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児で「自立」できるようになるための手助け。というのを意識しています。
いつか母親である私がいなくなっても自分で考え、生きていけるようにならないといけないので
いろいろなことが自分でできるようにするお手伝いするというのを心がけています。
何か自分の好きなものを見つけて、楽しく生きていけるように
親として協力できることをしてきたいと思っています。
働く姿を見せるというのは、もしかしたらそういう意味でも重要なことかもしれません。
それから授業参観や保育参加など平日の行事でも全部行くようにしています。
私自身、行きたいという気持ちも強いですし、子供もとても喜んでくれるので
もう来なくていいから。と言われるまでは続けようと思ってます。
仕事では自分でないといけないことに集中すること。
あれこれやろうとしても時間の制約があるので
チームの中で自分でないといけないことにフォーカスするようにしています。
役割分担をして、仕事がスムーズに進むように配慮しています。
ワーママが活躍するサイボウズの中でも、プロダクトマネージャーとして前線で活躍する河合さん!河合さんが感じる会社の河合さんへの期待や、働きやすさについて、教えて下さい。
サイボウズという会社は、役割を与えるときにママだからというのはあまり意識されていないような気がしています。
プロダクトマネージャーとしては、製品/サービスをしっかりと守り、育てていくことを期待されているのではないかと思っています。
逆に自分としては、ママだからこの仕事はできないという風に思われて、
他のママ社員の可能性を狭めてしまいたくないので、そういう意味での責任を感じます。
会社自体、最長6年までの育児休暇やウルトラワーク(時間と場所の制約がなく仕事できる制度)
選択型人事制度など、多様な働き方を支援する制度が整っていて、実際にその制度を
利用している社員も多くすごく働きやすい環境でワーママも多くいます。
私のチームでも、男女、年齢、未婚既婚、子供いるいない、特性の違うメンバーで
構成されていますが、育児の都合で在宅勤務を取ることなどにみんなとても協力的で助かっています。
つい先日も別の男性社員が、奥さんの出産のため、2週間在宅で仕事をしていました。
うちの会社が恵まれているからとか特別だと思われるかもしれません。
確かにそうではあって、いつも感謝しているのですが、これが当たり前になるような社会になればいいなと思います。
私もプロジェクトマネージャーの仕事をしているのですが「ママさんなのに、よく頑張りますねー」と言われます。河合さんも言われますか?(笑)
言われますw いくつかのサービス、プロダクトを兼任していて大小合わせると5つプロジェクトを担当しています。
よくできますね!って言われることはありますが、何とかなってますね。
何か特別な秘訣とかなくて、やることにいつも追われてる感じで
手抜きしながら、大事なところに力を入れてこなしていいます。
自分は運がいいとか含めて、環境がすごく恵まれているのだと思います。
会社も家も周りの人もすごく協力してもらって成り立ってます。
会社員で子連れ出社、話題になっていましたね!サイボウズにはワーママにとって自由度があるイメージですが、今までどういう制度・機会を活用してきましたか?
在宅勤務は、どうしても必要なときだけ取るようにしています。
インフルエンザあけで保育園に行けない時や、学校行事が日中にある場合など。
職種的に会社にいないといけない場合や、いるほうが仕事が進むので、
基本的には会社に行き、仕事時間を確保したい場合に、在宅勤務を利用しています。
今年から子供が小学校にあがって、時間的な制約がますます増えました。
特に夏休み期間は、学童が8時半からでないとあかないため
送り届けてから、出社すると9時には間に合わないので、夏休みの期間だけは
学童にいく日は、9時半出社に時差出勤させてもらっていました。
(実家で朝から預かったもらったり、在宅勤務を使ったりで夏休みをしのぎました。)
記事で話題になっていた、子連れ出社も社内のワーママと、制度の一つとして可能性は
あったらどうだろうということで盛り上がり、人事に働きかけて実現しました。
例えばインフルエンザなどで学級閉鎖になった場合に、どうしても会社にはいかないといけない。
しかし、預けるあてもない。という状況はワーママならありえるんじゃないかと。
それに対する一つの解として、試してみたという感じです。
今後の目標やプランを教えて下さい!
子供は小学校にあがったばかりで、生活がまた一変しました。
大変なときもありますが、子供の成長を楽しみながら過ごしたいと思います。
うちは男の子なので、そのうち反抗期が来て、相手もしてくれなくなるまで
あと数年かなーと思うと今のうちにいろいろ一緒にしておかないと!と。
これは自分のためですが。例えば、大好きなモノレールに乗りに行ったり、
夏休みは必ず旅行に行ったり。今のうちにいっぱい思い出作っておこうと思ってます。
大きくなったときに、お母さん仕事がんばってたなって少しでも思ってもらえるように
仕事はがんばりたいです。
今は、開発側でプロダクトマネージャーをしていますが、販売/マーケティングも含めて
責任ある仕事ができるようになりたいです。
最後に、メッセージをお願いします。
産休に入るときは復帰するかは五分五分でした。
驚かれることが多いですが、育児に専念する生き方を選ぶかもしれないと
本気で思っていました。
実際産んでみて完全に仕事から離れてみて、やはり仕事を続けたいという思いが
強くなりました。
(上司には性格的に家でおとなしくできるタイプじゃないから当たり前だろと笑われましたがw)
悩んだり、泣きたいこともありますが、それが当たり前なんじゃないでしょうか。
がんばっている人には周りも協力してるので、自分1人だけでがんばろうとせず
力を貸りながら、一つ一つ乗り越えていけば何とかなります!
ママと仕事、どっちかを諦める必要ないんだと思います!
インタビューby 椿