関西支部2人目のインタビューは、ママココ大阪を立ち上げた「ナニワの母」こと中島三栄子さん!
中島さんの第一印象は仕事の出来るバリキャリ女性。実際、多くの企業や官公庁などで、女性の能力を最大限に活かすための組織づくりのサポートをされていらっしゃいます。
でも、関西弁まじりの柔らかい話し方がその印象をソフトに変え、とっても身近な存在に感じさせてくれます。
そんな中島さんは、収益の一部でネパールの男の子の里親もされていたり、個人向けの無料のセミナーを開催されたりと、ボランティア精神たっぷりの素敵な女性です。
このインタビューで中島さんの更なる魅力をお伝えしたいと思います!
プロフィール
・氏名 中島 三栄子
・会社名 株式会社ママココ
・職種 代表取締役
・簡単な経歴:
短大卒業後、証券会社にて経理を担当。その後、結婚退職し(当時は結婚したら退職するのが当たり前のことで何の疑問もなく退職したのですが、今思うと勿体なかったです)、3ケ月専業主婦をするも、退屈に耐えかねて建設業の経理に再就職する。その後、出産のため同社を退職。専業主婦をする傍ら、平成10年大阪市中央区に自主サークル「なにわベビーズ」、平成15年には「わいわい新聞」を立ち上げ、大阪市が主催する「子育てシンポジウム」にシンポジストとして参加。平成23年にベビーマッサージ教室「GRANDMA」を立ち上げ、平成24年よりママココ大阪をスタートし、大阪の子育てママ向けのサービスを数多く立ち上げ幅広く活躍中。
・居住地 大阪
・ご自身の年齢 43歳
・お子様の年齢 中学1年生 & 高校1年生の男の子
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
(株)ママココ 代表取締役
子育てポータルサイト「ママココ大阪」運営
ワーク・ライフ・バランス、ダイバーシティ経営、CSR、男女共同参画に取り組む企業・団体をサポートする「ウーマンズ・ワークライフ」運営
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
4:30 起床、仕事(メールチェックなどPC作業)
6:30 朝食&お弁当作り
7:00 息子起床
8:00 息子登校、家事や身支度を行う
9:00 アポ先へ移動
10:00 打ち合わせ
12:00 昼食
13:00~18:00 打ち合わせ1~2件、プレゼン準備など
19:00 帰宅、夕食作り
19:40 息子帰宅、夕食
20:00 入浴
22:00頃 就寝
出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?
実は私、もともと子供が好きではなかったんです。なので、夫も彼の両親も子供のことは半分諦めていました。そんな私が妊娠したんですけど、妊娠4ヵ月に入るまでその事に気付かなくて、医師から妊娠を告げられた時には、本当にびっくりしました(笑)
妊娠が分かってからも、お腹の子が愛しい感覚はあまりなくて、お腹が大きくなっていくことに対しても「なんだか私の体を乗っ取られたみたいだわ~」と不思議な感覚しかなかったんです。
でも、息子を産んで初めて自分の赤ちゃんを見たとき、「ああ、こんなかわいいプレゼントをもらえて、なんて私はラッキーなんだろう」と心から思いました。それで、今ではすっかり子供好きになりました。人って変われるんですね。
それと、私は女4人姉妹の3番目だったので、男の子の言動が私にはとっても新鮮でした。公園に行くことも、子供がいなかったらなかったと思いますが、そこで小鳥の鳴き声に耳を傾けたり、5月の新緑の青さに驚いたり。考え方も生活もガラッと180度変わったと言えます。
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
息子を出産したのが今から約16年前なんですけど、その当時は結婚したら退職するのが当たり前でしたし、専業主婦が家事を全てやるのも当たり前の時代だったんですよね。
夫は仕事柄午後出社して深夜に帰ってくるので、食べ終わった昼食の食器を片付けてくれるくらいですね。でも、今の私があるのは夫のおかげなので、とっても感謝しています。
だって、こんな風に自由に仕事をさせてくれてるんですから。
専業主婦から一転、起業しようと思ったのはなぜですか?
長男が生まれた時、大阪には今のように子育て広場のようなママが繋がれる場所が全然ありませんでした。ママ同士でもっと交流できる場があればいいのにと思っていたところ、たまたま隣の保健婦さんに「中島さんが作ってみない?」と言われ、私もこんな性格なので「え、じゃあ作るよー!」と快諾して子育てサークルを作りました。16年前の話です。そのサークルは今でも続いていて、現在は、民生さんが運営を引き継いでくれています。そのサークルがママココの前身とも言えます。
最初はボランティアで活動ましたが、40歳という人生の折り返し地点に到達したとき、ふと、社会に何らかの形で貢献したいと思ったんです。もともと70歳まで仕事をしたいと思っていましたが、そこまで年を取った自分を雇ってくれる人なんて、自分以外にいないよなぁ…じゃあ、起業するしかない。そんな考えから起業を決意しました。
最初はベビーマッサージの講師の資格を勉強して取得したのですが、週に1度のマッサージだけでは、暇すぎて。それで「ママココ」を立ち上げることにしました。当時はママのための情報サイトがほとんどなく、特に大阪という地域に根付いたものが全然なかったですし、そういうのがあれば、自分がやっているベビーマッサージの紹介もできるかなと思ったんです。
ママココ大阪のサイトの「世界の子育て」事情、いつも楽しみにしていますが、各国のライターさんの手配、大変ではないですか?
実は、アメリカに世界各国のライターさんを取りまとめてくださっている方がいるんです。海外の子育ては、時として日本の常識を覆すようなことも多く、みなさんも大変楽しみにしてくださっています。
手配の関係上2ヶ月に1回の更新ではありますが、世界の子育て情報を共有することで、みなさんの子育ての参考にしていただければ嬉しいです。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
・育児では・・・とにかく全てにおいて良かったです!子供がいなかったら体験できなかった出来事もたくさんありますし。例えば、私一人なら絶対見なかった子供番組を見て新しい発見をしたり、大阪城でお弁当持ってピクニックしたり。そんな体験の全てが私にとってのhappyなエピソードです。
・仕事では・・・仕事をしているお陰で、子供とより良い関係を築くことができていることです。これは、私が働いている1番の理由とも言えます。仕事の時は仕事をし、子供と一緒にいる時は、子供中心の生活をするようには心がけています。私は息子たちとよく自分の仕事の話をするんですけど、大きな契約が決まったりすると「三栄ちゃん(息子からは名前で呼ばれています)、良かったね。頑張ってるやん!」と、一緒に喜んでくれます。息子も誰に似たのかすごくおしゃべりなので、いつもみんなでおしゃべりしています。どんなに仕事が忙しくても、こうした時間はこれからも大切にしていきたいと思っています。
育児&仕事をしていて一番大変なことは?
・育児では・・・出張などで遠出ができないことです。
・仕事では・・・一人で仕事しているので、達成感や喜びなどを共有できる人が息子意外にいないことです。
それをどうやって解決していますか?
遠出ができないと言いつつ、息子たちももう中高生なので、自分の踏ん切り次第では行けなくはないんですよね。でも、今はその時期ではないんだと納得して、今自分がやれることを一生懸命やっています。それには何か意味があって、結果的にはきっとラッキーな方向に行くと思うんです。「あの時、大阪で頑張って良かった!」って思える日が来ることを想像して、今からワクワクしています(笑)
共有できない寂しさを解消するために、働くママなら誰でも参加できる「ママプレジデント」を作りました。登録料は無料で、場所代・勉強代は1回400円で、隔月に1度のミーティングに参加できます。このような場で、自分たちの悩みや喜びなどをみんなと共有できる場になれば嬉しいです。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
・育児では・・・自分の我を押し付けないようにすること。私、つい自分の我を子供たちに押し付けてしまうんですよね。息子の意見を尊重するように、いつも気を付けています。
・仕事では・・・1つ1つを大切にすること。私のことをよく知っている人は「雑子ちゃん」って私のことを呼ぶくらい、実はとっても大雑把なんです。なので、仕事ではこの雑さをなくすことを心がけています。メールの1つ、出会いの1つとっても、大切にしてきたので、きっと今の自分があるのだと思っています。
これからの目標を教えてください。
「女性の雇用で困ったことがあれば、ママココに聞こう」と思ってもらえるような、日本一の女性雇用サポート会社にしたいです!
サイトを覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!
常に考えて、常に自分をコントロールして、幸せな選択をして欲しいです。
インタビュー by 安原愛