今回のインタビューは、リノベーション会社を経営する谷島香奈子さん!
起業後、当日はまだ珍しかった中古リノベーションに事業軸を移した、リノベーションの草分け的存在の谷島さん。会社を経営しながら双子を育児中の谷島さんに、仕事も育児も息切れしないコツを伺いました!
プロフィール
・氏名:谷島香奈子
・会社名:株式会社Style&Deco
・職種:リノベーション会社経営
・居住地:東京都渋谷区
・ご自身の年齢:36歳(1978年3月生まれ)
・お子様の年齢:2歳7ヶ月(2012年5月生まれ)
・ワークスタイル:時短
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
中古物件の紹介、資金計画、リノベーションまでのワンストップサービス「EcoDeco 」を経営しています。2014年11月には、中古リノベの心強い参考書「中古を買って、リノベーショ ン(東洋出版)」を発売。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:30 起床
7:00 朝食
8:00 夫と一緒に双子と保育園
9:00 出社(メールチェック、打ち合わせ、取材対応等)
12:00 ランチ
17:00 退社
17:30 掃除&夕食用意
18:00 保育園にお迎え
18:30 夕食(子供と一緒に)
19:00 お風呂
20:30 寝かしつけ
21:00 ひとりでお風呂、保育園の準備、メールチェック、仕事
23:30 就寝
パパやご両親などとの家事・育児分担はどうしていますか?
2人とも実家が九州で両親が近くにいないため、2人で分担して家事、育児共に行っています。特に、朝は、夫が朝食用意から、ゴミ捨て、洗い物、保育園登園の準備サポートとフル回転。双子ということもあり、2人で手分けしてもバタバタしてしまいます。
保育園のお迎えから、寝かしつけまでの間は、育児サポートを外部の方にお願いしていて、食事の介助、お風呂、お掃除などを、私と一緒に行っています。
出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?
家族一緒に過ごす時間を今まで以上に大切に考えるようになりました。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
大変なことがあっても、「ママ、頑張ってるね。ヨシヨシ。」と頭をなでてくれたり、「ママ、だーいすき♡」と2人から飛びつかれたり、幸せを感じる瞬間が増えました。
また、会社の代表として出産、育児を経験したことで、より子供のいる社員の気持ちに寄り添えるようになったのではないかと思います。
育児&仕事をしていて一番大変だったのは?
自分自身が体調を崩したときが一番大変です。仕事はどうにか調整したとしても、双子は待ったなし。仕事は休めても、育児は休めないことが一番大変でしょうか。
それをどうやって解決していますか(しようとしていますか)?
体調管理をしっかりやるようになりました。少しでも異変を感じたら、早めに病院に行く。無理はしないことを徹底しています。また、困った時程、外部のサポートを受けられるよう、普段から2人に慣れているシッターさんを複数人つくっておく等、リスクヘッジしています。
パワーママ世代は不動産購入を検討中などの方も多いと思うのですが、谷島さんがリノベーション物件をおすすめする理由などをぜひ教えてください!
私たちの世代は、バブルの恩恵も受けていないし、将来、年金が今の想定通りもらえるかどうかもわからない。将来になにかしらの不安を感じている世代ではないでしょうか。でも、気持ちのいい空間に住みたいし、子供の教育にだっておろそかにしたくない。美味しいものだって食べたい。そんな、欲張り?なパワーママだからこそ、住まいにだけ、どーんとお金をかけるのではなく、バランスよく、賢く、住まいにかけるお金の事を考える方が増えています。中古を買って、リ ノベーションであれば、新築よりも安く、しかも、自分らしい暮らしが追求できるお得な暮らし方なので、パワーママ世代にはおすすめです。
起業後、事業をリノベーションに舵をきったことが結果的にとても良いターニングポイントになっていらっしゃると思うのですが、ご自身では、なぜ、こうした「ターニングポイント」を掴むことができたのだと思われますか?
起業当初は、建築家の営業代行サービスを行っていたのですが、常に、お客様の声やニーズを拾ってサービスのブラッシュアップさせる事を意識して、リノベーションもワンストップサービスにいち早く舵をきりました。小さな会社で小回りがきくため、動きも早かったのだと思います。
また、当時は、リノベーションという言葉の認知度も低く、リノベーションワンストップサービスを展開している会社もほとんどないような時代。中古を買って、 リノベーションするという素敵な暮らし方があるのに、皆、知らないなんてもったいない。私が広めなければという使命感が仕事をする上での大きなモチベーションにもつながりました。
ひとり起業時から「仕組み化」を意識されていたとのこと。仕組み化していくために、具体的にどのようなことをされていたかを教えてください。
私個人の名前を全面に出して営業するのではなく、サービスの認知度を上げることを意識していました。私をご指名頂けることはとても嬉しいのですが、個人の知名度で仕事をしてしまうと、出産や育児で会社をあけなければいけないときに、それではサービスが存続できないと考えていたからです。
そのため、自分でなくても同様のサービスが受けられるよう、スタッフがひとりの時からでも、マニュアルの作成や教育には力を入れました。
ママと起業は相性が良いと思いますか?
ママだからこその視点は、ビジネスにも反映できますし、今は、ネットやSNSを活かして小資本でもビジネスがスタートできる時代なので、ママだからとあきらめる必要はなく、十分チャレンジできると思います。
双子のママでもある谷島さん。双子育児のコツがありましたら教えてください!
生活のリズムをしっかりとつくること!!生活のリズムが出来てしまえば、その流れに乗って、大変な食事やお風呂、寝かしつけができるので楽になります。あとは、ふたり一緒に何でも終わらせること!!
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
余力を残すことを常に意識して、仕事と育児をやっています。
子供がいない頃は、仕事120%を目指して取り組んでいたのですが、子供が産まれてからは、仕事も、育児も80%くらいの気持ちで取り組んでいます。余力がないと、育児では不慮の事態に対応できないし、仕事では、リノベーションで 心地いい生活を提案しているので、気持ちに余裕がなければいい提案ができない。20代の頃は、多少の無茶もしていたのですが、今は無理をしないこと心がけています。子育ても仕事も長期戦。途中で息切れができないですもんね。
これからの目標を教えてください。
仕事も育児もあきらめない!!そして、仕事では、リノベーションワンストップ業界のパイオニアとして、不動産業界、建築業界を巻き込んで、リノベーションの素晴らしさやノウハウ等を伝えていくこと。
最後にメッセージをお願いします!
仕事も育児も長期戦!無理しすぎず、楽しみましょう♪(と、自分にも言い聞かせる
インタビュー : 千田 絵美