今回、パワーママ関西支部がご紹介するのは、営業推進本部にてPRなど様々なチャレンジをされている橋本陽子さん。なんと、橋本さんの旦那様は今年の始めまで、約1年間、ドイツに海外赴任されていらっしゃいました。夫婦ともに実家は関東。頼れる身内も近くにいらっしゃらない中、ここまで頑張ってこられたのは会社や友人、何より夫のお蔭ですと、とっても謙虚な橋本さん。そんな橋本さんの魅力溢れるインタビューをお楽しみください。
プロフィール
・氏名: 橋本 陽子
・会社名: エムシーアクセス・サポート株式会社
・役職名: 営業推進本部
・職種: 営業施策立案/推進・SNS・ホームページ対応
・簡単な経歴:
1990年、松下通信工業㈱(現 パナソニック モバイルコミュニケーションズ㈱)入社後、販売代理店向けの営業を経て、2001年、同社 関西支店へ異動。2004年9月に長男出産後、2005年4月に復帰。営業内勤職を担当し、2007年12月 に長女出産後、2008年6月復帰し、携帯電話販売促進担当営業に。2012年10月、同社を早期退職し、エムシーアクセス・サポート㈱に入社。
・居住地: 兵庫県神戸市
・ご自身の年齢: 47歳
・お子様の年齢: 小4の息子&小1の娘
・ワークスタイル: フルタイム正社員。在宅勤務もOK
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
近畿にいながらできる本社業務として、ホームページの更新、コンテンツのアップなどのメンテナンスが私の仕事になっていきまました。社長にホームページの改善を求めたことがきっかけで、今ではアクセスアップにつながるコンテンツの制作や改善も担当しています。また、facebookの公式ページを立ち上げ、投稿も私が担当しています。
オンサイトでは、近畿支店への代理店様からのお問い合わせ対応や行事運営がメイン業務です。
ちなみに企業名でもある「MCA」無線と言うのは、タクシー、運送会社のトラックなど、業務用のクルマに搭載し事務所とクルマの業務用の連絡に使われてきた無線機の1つです。携帯電話が普及する以前から存在したモバイル通信システムです。
携帯電話が普及した現在、MCA無線は、通常の携帯電話や固定電話などが停電、通信の輻輳で使えなくなるような、災害・非常時の、自治体・企業の通信手段としてニーズがあります。弊社はこのサービスを全国に提供しています。
エムシーアクセス・サポート株式会社
http://www.mcaccess.co.jp/index.html
Facebookページ
https://www.facebook.com/mcaccesssupport?ref=bookmarks
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
5:30~ 起床・洗濯・朝食作り
6:00~子供たち起床・小学校/公文/塾の宿題開始、フォロー
7:00~子供たち 朝食 私の身支度、ゴミ出しなど
7:40~子供たち 登校/出勤
9:00~ 勤務開始
16:00ごろ 長男が帰宅していると思う…
17;30~ 退社
19:00~ 学童保育所に長女をお迎え
19:15~ 長女と帰宅・夕食準備・子供たちの時間割・持ち物チェックなど
20:00~ 夕食・入浴・宿題など
21:45ごろ 子供たち就寝
22:30ごろ 就寝
出産して、ご自身の内面で何が一番変わりましたか?
人の事情・感情に気が回る様になり、弱者に多少は優しくなったかな?
少なくても電車、雑踏の中で子連れの母親、子供の泣き声やベビーカーを許せるようになりました。出産前は泣き声、ベビーカーに舌打ちしかねませんでしたので。
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
夫は割と時間に融通が利く仕事なので、日本にいる時は、子ども達を登園させ、家事も積極的に協力してくれていました。と言うよりごはん作り・食器洗いは夫が主担当。私は掃除・洗濯が主担当。子供たちの朝食、お弁当、子供たちの朝のお見送りは朝、時間に余裕がある夫がやってくれていました。
でも、実は今年の1月まで、夫が海外赴任をしていたので、その間は全て自分が負担しないといけないので大変でした。でも、1年間という期限付きだったので何とか頑張ることができました。夫が不在の中、東京などの遠方出張、帰宅が遅くなる際には、近所のママ友に協力してもらいました。彼女とは、余裕がある方がお互いの子ども達をみるような関係。困った時に助け合えるママ友がいるのは、本当に心強いです。
ママ友にお願いするのって、「もしかしたら迷惑かも?」とか、最初は勇気がいると思うのですが、どうしたらそのような関係を築くことができるのでしょうか?
あまり特別な理由、きっかけは無いです。
いつの間にかお互いの間で、できる方が助け合う関係になっていました。
今から思い返すと、
①お互いの家が近い(100mくらいしか離れていない)
②保育所のお迎えの時間がお互いぎりぎりの19:00頃
(少数派。ぽつんと5人くらいがお迎えを待っていました。)
③保育所、児童館ではどちらもアッパーの年齢層。つまり同世代で話があった
という共通点があったからだと思います。
一緒に保育所から自宅に帰る機会が増えて、自然に会話も多くなりました。
お互い帰宅して夕食を作る気力、時間が無くて、一緒に夕食(と言うか子連れで飲みに)行くようになったことも親しくなったきっかけの1つでしょう。
子供達同士も仲が良かったこともあり、休日にも子どもと一緒に地元で遊びに行ったり、お互いの家でご飯(むろんお酒付き)を食べたりする中で育児と仕事をぎりぎりまで両立させようとするお互いの姿勢に共感・信頼できる関係ができていったからだと思います。
いったん信頼しあえば、お互いその信頼は裏切りたくないし、お互いに自分ができる時には最大限、協力して助け合うようになっていったのかな、と。
ご主人とは同じ大学の方ですよね?ご結婚当時、橋本さんは就職され、ご主人は大学院生だったそうですが、学生結婚を選んだ理由はなぜですか?
この人と結婚するなら、夫が留学から帰ってきた今のタイミングが良いと思ったんです。で、その時稼いでいたのは私だけだったし、当時の私と同じくらいの収入で妻子を養っている男性はたくさんいました。それに、今、結婚してしまった方が、夫も就職活動に熱が入るのではないかとも思ったのもあります。
夫が就職し、共働きになるのも、そう遠くないだろうと高をくくっていました。もともと私自身が自分の生活は自分の稼ぎで支えたい、自分の足で立っていたい、という意識が強くて専業主婦願望がなかったのもありますね。
夫婦円満の秘訣を教えてください。
お互い、家事・育児でやれることはできるだけやる。やってくれたことには素直に感謝する。自分の方がやっている、自分が相手の犠牲になっている、とは思わず、互いの仕事を尊重する。尊重していることを言葉もさることながら態度で示すことだと思います。
そもそも夫が「家事・育児は本来、妻・母がやるべきこと。自分は共同生活者ではあっても家事・育児は本来夫が分担することではない」と全く、思っていないことが大きいです。夫も周囲と比較して、自分が業務・研究に没頭しきれないと言う葛藤は当然大きいとは思いますが。
それから、どちらも家が散らかっていても平気、人間埃じゃ死なないよ、と言う大雑把な性格であることも大きいですね…。結果、子供たちの忘れ物が非常に多いと言う弊害が発生しており、「改善しなくてはいかん、断捨離だ~」と言う危機感だけは夫婦間で醸成されつつあります(笑)
小学校になって楽になったこと、大変になったことはありますか?
自分で自分のことをほぼできるようになったので、手がかからなくなりました。その反面、宿題や連絡のプリントなど、これまでは保育園の先生が、迎えの際に伝達してくれていた情報が、全て子供任せになったことで、子どもが忘れてしまうと私たちに連絡が届かない事態が発生するようになりました。
実はこの前も、クラス参観のお知らせを持って帰ってこなかったため、参観日が終わってからママ友に「来なかったね」と言われて初めて知るという事もありました。本人には、お知らせがないか確認するようにしていますが、こればっかりは中々難しいですね。あとは皆さん同様、学童保育には給食が無く、夏休みなどはお弁当を持たせないといけないことです。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
普段、料理以外の家事に関しては、子供たちに「かーちゃん乱暴、雑」と怒られていて、夫は私のことを「うちの大きなおねえちゃん」扱いし、近所のお地蔵様に「うちの3人の子供達がすこやかでありますように」と日々、お参りしているそうです(苦笑)
そんな私を見かねてか、長男が非常にしっかりしてきました。
最近では、私の余裕の無さを察してくれる様になり、朝の忙しい時間や晩御飯を作っている時に「翔子(妹)の教科書の音読と計算カードは僕が聞くね」と、妹の宿題を見てくれるようになりました。でも、妹が間違えた時の息子の攻め方がちょっときついのですが、私の言い方にそっくりだと気付き、私自身が反省することも…。こんな風に、母の未熟さ、至らなさを目の当たりにする日々です。
しかし、母が手を掛けられないことを不満に思わず、息子なりに自分ができることを考え、しっかりと役割を果たすまでに成長してくれたことを非常に頼もしくも嬉しくも思います。娘も息子のきつい言い方にもいじけず、めげず、にこにこしてくれることにほっとし、救われています。余裕がなく、怒鳴りがちの私を、家族が受け止めてくれ、一緒に成長してくれていることにとても感謝しています。
育児&仕事をしていて大変なことありますか?それは何ですか?
育児と家事の両方を、両方の言い訳にしてしまい、どちらもおろそかになってしまうことですね。時間に追われる生活で、つい子供たちにカリカリしてしまう。宿題、食事、何もかも「ほら、さっさとしなさい」と、まず余裕なく急き立て、頭ごなしに怒鳴ってしまいます。ちゃんと理由を示して、動機づけできない自分の未熟さを思い知らされます。
夏休みなどの長期休暇の宿題も、ギリギリになって慌てることが多いので、もっと計画的に終わらせることができるようなサポートができるようになりたいです。
私は早期退職し、今の会社に転職しましたが、転職活動を通じ、自分のビジネスパーソンとしての市場価値の低さ、未熟さを思い知らされました。でも、ロールモデルや目指す姿が分からず、目標がはっきりしないから、どうスキルアップをすれば良いかも分からないでいます。「もし、今の会社を首になったら…」と未熟な自分に、不安が募ります。それなのに「仕事は頑張らなくても、もういっか~」と、逃げたくなってしまい、モチベーション維持に悪戦苦闘する日々。そんな自分自身の迷いもさることながら、周りの人に「旦那の稼ぎもあるんだから、仕事辞めても大丈夫でしょ」と言われることで、モチベーションが更に減退することも…。
それをどうやって解決していますか(していこうとしていますか)?
迷いがあるとは言っても、住宅ローンもあるし、自分の食い扶持(将来、つまり老後の生活資金)は自分で稼ぎたいので、仕事を辞める気は全くありません。そもそも子育てを言い訳にするのは子供達に失礼です。人生において、仕事にはかなりの時間とパワーを注ぐわけですから、楽しく、わくわく、新しいことにチャレンジして自分が充実、成長する。そんな親の姿を見ることで、子ども達にも、好奇心、探究心が旺盛、かつたくましく育って欲しいと思っています。
宿題については、その他生活の中で「①やるべきことの分量」を「②なぜやらないといけないのか」を子供たちに自覚してもらい、「③いつ始めれば終わるか」納得した上で、「④ゴールを示す」ことで取り組んでもらおうと思います。仕事と同じですね。
自分のモチベーションの維持・向上と、スキルアップについては現在、色々と視野、人間関係を広げるべく解決方法を、日々模索しています。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児:きちんと理由を示すこと。人に迷惑をかけないこと。
仕事:できるだけ求められていることにプラスαをする。
のりしろが無い分(リスクが持てない分)、先読み、先回りを心掛ける。
これからの目標を教えてください。
親として、職業人としてのスキルアップと成長。何かあっても(自分一人の稼ぎで)家族を養うことができること。
最後に、サイトを覧の皆様にメッセージをお願いします!
今回のインタビューは自分を見つめなおすきっかけになるかも~と軽い気持ちで受けましたが、他のパワフル且つ優秀なワーママを見て私なんかでいいのだろうかと不安になりつつ、発展途上&模索(悪あがき?)中のへたれワーママもいるのね~と言うことで、皆様のご参考、もしくは反動見本になれば嬉しいです。
インタビュー by 安原愛