パワーママ関西が今回ご紹介するのは、パナソニック株式会社エコソリューションズ社 宣伝・広報グループに勤務されている川原理恵子さん。
産休育休を経て会社に復帰後、一般職から総合職へキャリアアップされた川原さん。育児との両立に悩む方が多い中、さらにステップアップを選んだのはなぜでしょうか?
また、2009年に東洋経済が主催する第二回ダイバーシティ経営大賞で見事大賞を受賞したパナソニック電工(当時)。04年に女性躍進推進室(現ダイバーシティ推進室)を新設した際に、川原さんは地区委員を経て専任担当者としてご活躍されていました。そんな彼女が、出産後も女性が働き続けるために必要だと思うことは何でしょうか?
プロフィール
・氏名: 川原 理恵子
・会社名: パナソニック株式会社 エコソリューションズ社
・役職名: メディア開発・管理チーム 主事
・職種: 宣伝
・簡単な経歴:
短大卒業後、1995年松下電工(現:パナソニック)に一般職に当たる執務職職として入社。2003年に総合職相当の職掌に変更。05年に社内公募で女性躍進推進室(現ダイバーシティ推進室)に異動。推進室の専任担当として活動推進。09年10月から広報部。12年4月より現職。
・居住地: 大阪
・ご自身の年齢: 40歳
・お子様の年齢: 14歳
・ワークスタイル: フルタイム
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
「この商品・サービスを世の中に伝えたい! 宣伝したい!」という時に、
どのメディア(TV、新聞、雑誌、WEBなどの媒体)にどれくらいの量(回数)、
どのような内容で伝えればよいか計画をたてて、実行する仕事。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:30 起床
8:30 出社
午前 メール確認~資料作成
午後 社内関係者や広告代理店と打合せなど
19:00 退社
20:00 夕食(子供と1日の出来事など会話)
24:00 就寝
出産して、ご自身の内面で何が一番変わりましたか?
時間の使い方や、働くということへの考え方。
子供と一緒にいる時間を仕事に費やす分、もったいない過ごし方はできない。
会社でもせっかく仕事をするなら濃い時間を過ごしたいと思うようになりました。
育休後、退職を考えるようになり、上司に相談したところ、当時できたばかりの職種変更制度への挑戦を勧められた川原さん。見事、試験に合格し、企画判断職(総合職に相当)に転身されますが、退職から一転して、キャリアアップを選んだ理由はなぜですか?
復職後、このまま5年10年と、私はこの部署で同じ仕事を続けていくのだろうかと、働き続けることに先が見えなくなってしまった時期がありました。それならば、子どももまだ小さいし、成長を見守ることも楽しい・・一旦会社を辞めて子どもに専念しようかなと思い始めました。それを上司にもらしたところ、新しく「職掌変更制度」ができるので、仕事の幅を広げてやってみないかと、勧めていただきました。
会社を一旦辞めても、家にずっといるつもりはなく、落ち着いたらどこかへ働きに出る気持ちはありました。そこで、この職場で新しい働き方に挑戦できるなら、やってみたいと思うようになりました。
女性躍進推進室の地区委員を経て、2005年~2009年の約4年間、女性躍進推進室(後のダイバーシティ推進室)の専任担当者をされていらっしゃいますが、女性が出産後も働き続けるために何が必要だと思われますか?
その人ごとの置かれている状況にもよると思いますが、良い意味で人に頼ること、信頼して任せられるところは任せる、ということを覚えることは大事だと思います。
女性はきっちりされている方が多いので、人に任せることが苦手な人が多いように思いますが。そもそも、仕事、妻、母と、たくさんの役割を一人だけで完璧にこなすことは、現実的に不可能です。職場の仲間、パートナー、両親、近所の人、保育園の人、ファミリーサポートの人・・周囲のあらゆる人を味方にすることで、とても楽になるのではないでしょうか。
子供にとっても、3歳児神話を信じて母親だけが育児をするのではなく、多くの人の愛情や影響を受けることは、良いことなのではないかと思っています。
もちろん、私は大変なんだから、協力してくれて当然・・・という気持ちで周囲に接することは問題外です。まずは、一所懸命仕事をして、職場で認められることや、こういう働き方をしたいということに理解を得られるよう、言葉や態度で示すことも大事だと思います。
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
私の母親と同居していますので、平日の家事は主に母が担当します。
土日など休日は私と夫が行います。
役割は特に決めていませんが、料理・掃除・洗濯・・抵抗なく一緒にやっています。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください
職場では、大きな仕事をメンバーで完了した時など、仕事でしか味わえない達成感があります。全国の社内外の素敵な方と出会って人間として成長できることも、仕事を続けているからこそ。
また、家庭でも子育てのそれぞれの場面で感動することがたくさんあります。
両方の感動を味わえるので、ワーママならではのぜいたくな人生だと思っています。
育児&仕事をしていて大変なことはありますか?それは何ですか?それをどうやって解決していますか?
大変だと思わずに済むように、自分が笑顔で過ごせる環境づくりを心がけています。
(自分が無理をしているなと感じ始めたら解決策を探す~コミュニケーションによる周囲の協力、物理的工夫・・使えるものは何でも使います。)
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
仕事では、結果をだすこと。あなたとまた仕事をしたいと言ってもらえるような働き方。
育児では、親バカながら良い子に育っていると思いますので、将来、娘が希望の道に進めるような教育環境を準備することと、思春期に入って悩みも多いようなので、できるだけ会話やハグでコミュニケーションをとるようにしています。
これからの目標を教えてください。
仕事としてのダイバーシティ推進活動は離れましたが、イチ働く女性として、現場から、女性が自然に活躍する風土にしていけるよう頑張りたいと思っています。後輩にも当たり前に、仕事と家庭は欲張って欲しいです。
最後に、サイトをご覧の皆様にメッセージをお願いします!
一人であれこれと思い悩まず、まずは言葉に出すことで、変わっていくこともあるはず。
自分が変わることで、周囲も変わっていきます。
働く女性として、一緒にがんばっていきましょう!
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川原さんは、7月18日(土)開催のパワーママ関西初のナイトイベント「パワーママナイト」にて、「ママでも管理職になれる?」をテーマに先輩ママとして登壇していただく予定です!
とっても素敵な川原さんにもっとお話をお聞きしたい方は、ぜひパワーママナイトにお越しください!イベントは2部構成となっており、いずれかのみの参加もOK。
1部では先輩ワーママの体験談や本音トークが聞けるほか、仕事や育児の悩みを相談することもできます。
2部はピザを囲んでの交流会。キャリアップを目指すママにたくさん出会えるチャンスです。
なお、将来出産を望む女性や、共働きのパパさんも参加できます。
パワーママナイト
https://www.facebook.com/events/839127909491436/
※7月7日、満員御礼でしたが、より多くの方に参加していただきたいので増席しました!
インタビュー by 安原愛