今回のパワーママインタビューは、クリエイターズマッチアワードで2度もグランプリを取得された、島根県でクラウドワーキングするデザイナーの秦さん。
地方×クラウドワーキングで活躍するワーママのリアルを語って頂きました!
プロフィール
・氏名:秦 亜紀子(ハタ アキコ)
・職種:フリーランスデザイナー
・簡単な経歴:東京に本社のある家庭用品卸売業の会社で商品のパッケージやPOP、展示会の空間デザインを担当。→出産を機に退職。2年間は子育てに専念。→33歳でフリーランスのデザイナーとしてスタート
・居住地:島根県出雲市
・年齢 :39歳(1976年生まれ)
・子供の年齢 :9歳(2006年生まれ)と7歳(2008年生まれ)
・ワークスタイル:フリーランス
現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。
自宅にてWEB広告のバナーやLP、チラシやポスター、リーフレットなどのデザインを手がけています。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:30 起床して朝食や弁当作り、洗濯
7:30 小学生見送り、メールチェック、スケジュール確認
8:00 掃除や買い物
9:30 デザイン制作
12:00 昼食と夕食の準備
13:00 デザイン制作
17:00 夕食準備と子供の宿題を見る
18:00 夕食
19:00 団らん、入浴など
21:00 子供就寝後デザイン制作
23:00 就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
生活が子供中心に回っていくことですね。子供がいなかった頃は自分のために仕事をして休日は自分の行きたい所へ遊びに行っていましたが、子供が生まれてからは家族の生活を支えるために仕事を一層頑張ろうと思えるし、子供が興味のある所や喜びそうな所へ遊びに行くようになりました。子供達はかけがえのない存在ですね。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
自宅で仕事をしているせいか学校帰りに子供の友達がよく遊びに来るのですが、仕事をしているすぐ側で遊んでいるので、
「妖精は森に棲んでいるんだよ。」
「UFOは絶対にいるよ~。」
「サンタさんはどうやって家に入ってくるんだろうね?」などといった子供達同士の可愛らしい会話が聞こえてきて、笑いをこらえながら仕事をしています。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?
子供がまだ赤ちゃんの頃は仕事の電話中に泣き出してしまい、電話を折り返しかけさせて頂いたことが何度もありました。オンライン授業を受けていた時に子供が泣き出すこともあったので、抱っこして子供をあやしながら授業を受けたこともありました。
今では子供達も小学生になったので当初に比べて随分仕事がしやすくなったと思います。どんな仕事でも締め切りがあると思いますが、夕方17時までに送ってほしいという案件があった時に、16時頃に子供の友達同士が激しいケンカを始めてしまったことがありました。ボールや座布団が飛んでくるし、扉が外れたりと大変でしたね(笑)
それをどうやって解決していますか?
子供達だけでは収拾がつかない場合は間に入って止めます。でも大人の目の届く所でケンカをしてくれる方がまだ安心ですよね。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児においてはちょっと待ってという事が出来なくて、子供たちは日々色々なことを経験してどんどん成長していきます。子供たちが作ったものや描いたものを、
「見て見て!」と仕事中でも持ってきたりします。どんなに忙しくても一旦手を止めて、それを見て感想を言ってあげると、満足そうに帰っていきます。育児においてはどんなにささいな事でもその時その瞬間を大事にして子供と向き合うようにしています。
仕事においては子供が学校へ行っている時間や寝ている時間などに集中して取り組むなどスピードを意識して取り組むようにしています。3~6案件ぐらいの複数案件を同時進行することがあるので、締め切りから逆算して何時までにここまで仕上げるといった短いスパンでの目標を立ててスケジュール管理をしっかり行っています。
デザイナーとして地方に住みながらクラウドワーキングを始めたきっかけと手ごたえを教えてください。
東京で7年勤めた会社を出産と子育てのために退職して埼玉で専業主婦をしていましたが、子供が0歳と2歳になった時にもう一度デザインの仕事をしたいと強く思うようになり、WEBデザインの勉強を始めた頃にフリーのデザイナーとして仕事を始めました。
しかし、私の仕事が軌道に乗る前に主人が実家の家業を手伝うことになり、地元の島根へUターンすることになりました。当初は島根のデザイナーに仕事を依頼して頂けるかどうか不安でしたが、インターネットがつながっていれば地方でも場所は全く問題なく、クリエイター登録している会社のご理解もあって、コンスタントにお仕事を依頼して頂いています。
クラウドワーキングのライフスタイルを教えてください!どのような時間にどこでお仕事しているのでしょうか?
自宅で仕事をしていますが、主に子供が学校へ行っている時間などに集中して取り組んでいます。デザイン初稿を提出してフィードバックがあるまでの合間にご飯の準備や片づけなどを済ませるようにしています。
クリエイターズアワードで2度目のグランプリを受賞されましたが、お客さんやスタッフに評価してもらうために意識している事など教えてください。
ある商品やサービスを求めている消費者がその広告を見てその商品まで辿りつけて、その商品によって消費者が幸せになることを目指しているので、消費者の目線を大切にデザインすることを心がけています。
フリーで始めた頃はWEBデザインの知識もノウハウも持ち合わせておらず、1つの案件の制作に時間がかかったり出し戻しも多かったのですが、クリエイター登録している会社のディレクターさんや代理店さん、クライアントさんからの修正指示を受けて修正やブラツシュアップをくり返し対応していく中で成長させて頂けていると思っています。
ご家族との家事育児分担、アウトソース利用等はどのようにされていますか?
基本的な家事は私が担当していますが、仕事が忙しい時は洗い物を主人が進んでやってくれたりします。日曜に仕事が入っている場合は主人が子供達を釣りや遊びに連れて行ってくれるので助かっています。スープが冷めない距離に主人の実家があるので、たまに晩御飯を一緒に食べることもあります。私が仕事で県外へ出掛ける時は義母がご飯を作ってくれるので安心して仕事に取り組めています。
あなたが考えるワークとライフの理想的なバランスを教えてください。
働くお母さんはとにかく忙しいですよね(笑)なので、子育ては自分一人で背負い込まず、お父さんやおじいちゃんやおばあちゃんなどなるべく沢山の大人たち皆で育てていくという気持ちでやっています。日々の仕事は1つ1つ誠実に対応して、子供たちの夏休みなどには自分もお休みを取って旅行へ行ったりするなどメリハリをつけて生活するようにしています。
今後の目標やプランを教えて下さい!
デザインの仕事がとにかく好きなので、仕事を依頼して頂けている間はクリエイターとして長く仕事をしていければと思っています。それと同時に未来のクリエイターが活躍できるような活動やサポートをしていけたらと考えています。
最後に、メッセージをお願いします。
子育てをしながら仕事をこなせるだろうかと不安に思っているママさんは結構多いと思います。かつての自分も不安に思っていた1人です。私は2年間専業主婦をしていた時に感じた言葉にできないモヤモヤとした思いを今でも思い出すことがあります。働きたい気持ちがあって行動をおこせば何とかなると私は思っています。今の時代は色々な働き方があると思うので、ぜひご自身に合った働き方を探してみてください!
インタビューby 椿